ダイエットの基本は食事が全てです。
色々な書籍や情報を見ると「ダイエット中でも3食しっかり食べましょう」という記述を見たことがある人も多いはず。
「夜ご飯は抜きましょう」「朝は食べなくてOK」など、食事を抜くダイエット情報はここ最近あまり見なくなりました。
先に結論を書きますが、わたしも 食事を抜くダイエットはおすすめしません。
「お相撲さんは、朝ご飯抜いてお腹を極限に空かせてから昼にガツンと食べて体を大きくしてるから、食事を抜くと太りやすいんだよ」なんて話を聞いたことあるかもしれません。
でもダイエットの場合、この理由とはちょっと違います。
なぜ食事を抜くことがいけないのか。
詳しくみていきましょう。
食事を抜くと代謝が下がっていく
体重増減の基本は、ご存知のとおりカロリー収支で決まります。
消費カロリー1600KcalのAさんが、毎日食べ物を2000Kcal摂っていたとしたら収支は+400kcal。
脂肪1キロ=7200kcalですから、この生活を続けると18日で1キロ太ることになります。
痩せたい場合は収支をマイナスにすればいいんだよね♪
ということになるのですが、実は残念ながらそんなにシンプルな話ではなく。。。(涙)
1回食事を抜くと一食分のカロリーが減らせますから、1日のトータル摂取カロリーはガツンと減らせます。
先ほどの消費カロリー1600kcalのAさん。
毎日2000kcal摂っていたら太ってしまったので、これではいけないと、ランチを抜いて1日1200Kcalの食事にすることにしました。
摂取カロリーが消費カロリーより400kcalも減りましたので、18日で1キロ痩せる計算です。
実際に痩せました。
やった、ランチを抜いて正解だった♪
と小躍りし、引き続きランチを抜く生活をしていきました。
しばらくは順調に体重は減ったものの、やがてすぐに体重減は止まります。
消費カロリーが1600kcalではなくなったからです。
食事を抜いてしまうことで、消費カロリーの大部分を占める「基礎代謝」が減ったのです。
空腹時間が長いと飢餓スイッチが入り、体は低燃費になる
空腹時間が長いと、体は食べ物が入ってこないことに危機を感じ、「このままではマズイ!」と心拍数を落としたり、体温を下げたり、あらゆる機能を省エネモードに変えていきます。
低燃費で生きていけるように体を適応させるのですね。
これが「基礎代謝が下がる」という現象です。
基礎代謝とは心臓を動かしたり呼吸をしたり、生命維持活動のために必要な最小限のエネルギーのことで、食事を抜けば抜くほどどんどん下がっていきます。
食事(エネルギー)が入ってこないと、体の何かを分解してエネルギーに変えなくてはいけません。
「で、脂肪を使ってくれるんでしょ?」
いいえ、残念ながら違います(涙)
一番最初に分解されるのは「筋肉」なんです。
脂肪を維持するよりも筋肉を維持するほうが体にとってエネルギーを使うので、まずは筋肉から先に追い出したいのです。
お金に置き換えて考えてみる
給料20万円のBさんは、会社の業績悪化に伴い今月から15万円の給料になってしまいました。
20万円でカツカツだったのに、、5万も減るなんて、これは大変。
生活していくには食費を減らして、習い事をやめて、化粧品を安いものに代えて出費を減らさなくてはいけません。 (出費を減らす=代謝低下)
しかし、それでもまだ下がった給料分はまかなえません。
しょうがない、車を売ろう。。。
ガソリン代、駐車場代、税金、車は金食い虫だから・・・・ (車=筋肉)
お金に例えるとこんな感じです。
車と筋肉は同じで、生命維持の危機が迫った体にとって、必要ではないのです。
基礎代謝が減った体は「痩せにくいカラダ」
もうお分かりかと思いますが、基礎代謝が減ってしまった体は、ずばり痩せにくい体になっています。
なにせ痩せるには消費カロリーと摂取カロリーの収支をマイナスにしなくては痩せませんから、基礎代謝が減れば減るほど、更に食べる量を減らしたり、運動量を増やしたりしないいけないのです。
そしてそれにも限界が来る。
この状態でダイエットをやめて普通の生活をしてしまうと、待っているのがリバウンド。
ここで怖いのが「普通の生活」をしただけで「太る」という事実です。
この状態でダイエットを継続するのは効率が悪いのはもちろんのこと、ダイエットを終えたときのリスクが非常に高いので、 代謝の低下だけは避けなくてはいけません。
まとめ
- 空腹時間が長ければ長いほど、体が飢餓モードになっていく
- 飢餓モードになると代謝が下がる
- 代謝が下がると痩せにくい体になるだけでなく、普通の生活に戻したときにリバウンドのリスクがある
以上の理由から、食事抜きダイエットはおすすめしません。
一時的に体重は減るでしょうが、あくまでも一時的な減量で、そしてそれは続かないので魅力的なボディになる方法としては非効率です。
とはいえ、カロリーをマイナスにしなくては痩せないのも事実。
いや~、難しいですね。
ではどうやったら代謝を落とさずにダイエットできるのか?
次回の記事では「代謝を落とさない食事方法」について書いていきたいと思います。
続きの記事はこちら
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