やっぱりある。糖質制限のデメリット&注意点
前回の記事 「具体的な糖質制限方法」 では糖質制限の具体的なやり方と痩せるメカニズムについて説明しました。
私自身糖質制限食で大幅な減量に成功してますし、関連図書や「糖質オフ」と謳う食材も多く出てきて、世間的にもかなり浸透してきているように感じます。
しかし、そんな糖質制限ダイエットにデメリットや弊害はあるのでしょうか?
ずばり、デメリットも弊害もある
結論から言うとデメリットも弊害もあります。
「なんだよ~、あんなにオススメしてたじゃんか~」
と思われると思いますが、食事(栄養)を制限する以上、どんなダイエットにもデメリットはつきものです。
手放しで「糖質制限、ずーーっとやってね♪」なんて言えないので、きちんと説明したいと思います。
デメリット① 食費が上がる
まず、糖質制限食を始めると食費が上がります。
いかに炭水化物が安くお腹に溜まる食材だったかと実感するはず。
ラーメン大盛り無料だったり、とんかつ屋のご飯おかわりが無料だったり、炭水化物って安いんですよね。
逆に肉・魚・野菜。 高いですねえ~・・・。
ご飯の代わりにこれらでお腹いっぱいになろうと思うと、高くつきます(涙)
外食しがちだった人がダイエットを始めると自炊をし始めることも多いですが、糖質制限食に関しては「自炊始めたら食費が下がった!」ということは残念ながら少ないですね(涙)
外食でも、ラーメン1杯食べれば700円程度で満腹になれますが、糖質制限ダイエットをしていると、外食でもステーキやおかずをアラカルトで頼むことになり、結果ラーメンの倍近く払うことも・・・・
糖質制限ブームもあってか、糖質を抑えたパンやお菓子も見ますが、これまた普通のものより高いです。
とりあえず「食費は上がりそうだ」と覚悟して挑んでください。
デメリット② 外食で肩身が狭い(特にランチメニュー)
ダイエット中なんだから外食なんてやめてしまえ~!
と言いたいところですが、私自身外食をやめることなんて出来なかったのであれこれ模索して選んで食べていました。
が、やっぱり肩身狭いですよね。
とくに「お得なランチメニュー」なんて、
・ざるそば&天丼セット 950円
・お好きなスパゲッティ&お好きなハーフピザ 1000円
・お好きなカレー2品&ナンお代わり無料!
なんてお得なメニューが多いのに、これらは選べません・・・・
ランチメニューはドリンク付き!って書いてあっても「シェフ特製サラダひとつ」っていうと、「アラカルトのみの注文だとランチドリンク付きませんのでご了承ください」とかもありました。
ダイエッターなら覚悟も出来ている人も多いと思いますが「ある程度外食しにくくなる」ということは覚えておきましょう。
ただ、糖質制限に向いているレストランも意外に多いです。
レストラン特集についてはまた別の記事で更新したいと思います。
デメリット③ 「手軽にお腹いっぱい」が不可
手軽にお腹いっぱいになれるものって、やっぱり炭水化物なんですよね。
朝食で、朝は時間がないからトーストだけ、おにぎりだけ、
昼食で、お湯を入れたらすぐできるカップラーメン、袋開けたらすぐ食べられる菓子パン
夕食で、コンビニの鍋焼きうどんを火にかけるだけ
炭水化物だと簡単な手間でお腹いっぱいになることができますが、糖質制限をしていると上記のようなものがNGなので、多少手間をかけて調理しなくてはなりません。
私自身も「トースト1枚」だった朝食から、「野菜入りオムレツ」などを作るようにして食べていました。が、朝は野菜入りオムレツの1品を作るだけでも途端に面倒になります・・・。朝って時間ないんですよね・・・。
と、面倒がっていてはダイエットは成功しませんから「面倒臭がりはデブの元!」と自分に言い聞かせて少しづつ慣れていくしかありません。
大丈夫。必ず慣れます。
長く続け過ぎると体に弊害もある
金銭的・精神的にはデメリットがあることを述べましたが、果たして体に害はあるのかどうかを見ていきたいと思います。
「炭水化物(糖質)」「脂肪(脂質)」「タンパク質」が人間の三大栄養素と言われるくらいですから、糖質は必要な栄養素のはず。
糖質は人間にとって体を動かすガソリンのようなもの、と言われています。
そんな糖質を制限し続けるとどうなるのでしょう?
実は私自身も弊害を経験しています。
弊害① 便秘になる人もいる
炭水化物は「糖質+食物繊維」から成り立っているので、炭水化物を制限すると必然的に食物繊維も制限することになるので、便秘になる人も出てきます。
足りなくなった食物繊維は意識して野菜や海藻から摂る必要が出てきます。
が、やっぱり意識していないと難しいんですよね。
私は味噌汁にわかめを多く入れたり、朝から野菜を多く摂ったり、水分も今までより多めに飲んだりなどの対策をしています。
弊害② 脂質代謝異常になった(私の経験談)
糖質制限で減量に成功した年の健康診断。
「標準体重以下になったし!」とめちゃめちゃ自信を持って受診しました。
しかし、結果は人生初めての「cランク(経過観察)」。
な、、なんで~~?!?!
と詳しく見てみると「脂質代謝異常」と表記が。
コレステロール値が上がったのかと思いきや、その反対で、「総コレステロール」と「中性脂肪」が基準値を下回っていたのです。
基準値を上回っていても下回っていても「脂質代謝異常」と呼ぶと、このとき初めて知りました。
コレステロールも中性脂肪も低ければ低いほど良いものかと思ってました。
コレステロールが高くて現れる疾患はテレビや雑誌でイヤというほど目にしますから、とにかく下げればいいものかと思ってたんです。
が、これらが低いと「生命維持に必要なエネルギーが不足している証拠」とみなされ、放っておくと「気力が出ない、精神的に不安定、うつ病」などの精神的な疾患が出るそうで・・・・
慌てて内科を受診したところ、「ちゃんと炭水化物食べてる?」と開口一番に聞かれました。
バレましたね、、お医者さんには。
私の場合、標準体重以下になっているのにスーパー糖質制限食(3食すべて主食を抜くこと)を続け、挙句の果てには糖質を摂らないままストイックに運動を行っていたことでこういった結果が出たようです。
「運動するからには、エネルギー源である糖質も必要」ということはこのとき身を持って知りました。
このときを境に、私はスーパー糖質制限を止め、プチ糖質制限(夕食だけ糖質を抜く)に変えています。
身を持って弊害を実感したわけですが、これは私が「標準体重以下になっていた」「ストイックな運動をしていた」からであって、やはり標準体重以上・肥満の人には糖質制限は糖質制限は効果的だと思っています。
とりあえず肥満の人は何よりも先に「糖質が体に溜まっていて脂肪を燃焼しにくい体」を変えていく必要があり、それには糖質制限が有効です。
糖質が三大栄養素のひとつである以上、糖質制限を危険視する声はちらほら上がることもありますが、私個人的な意見としては「限度を超えて極端に行わなければかなり効果的」と感じます。
なので私は「標準体重までは糖質制限で落とす」という方法を推奨します。
まとめ
- デメリットは「食費が上がる」「外食しにくい」「手間がかかる」
- 弊害は「便秘」「脂質代謝異常」など、続ける期間が長いほど、人によって現れるものがある。
結局はどんなダイエットにもデメリットはつきものです。
その「加減」をしていくのは自分自身。
「一生主食を食べない!」など極端に実行するのではなく、「ある程度まで制限する」に留めておくことがポイントです。
私はその目安を「標準体重(BMI値:22)」と考えています。
標準体重から先のステップは「見た目を変えていこう」というスタンスでいきましょう。
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