「ダイエットをしよう!」と意気込むと、まずは「とにかく体重を減らそう!」と体重計に乗りますよね。
私の場合、とにかく「一番体重が少ないであろう状態」で体重計に乗りたかったので、朝一トイレを済ませてから素っ裸で体重計に乗っていたほどです。そんな私を家族は奇妙なものを見るような目で冷ややかに見ていました。
「やった!1キロ減ってる!!」
こうして喜んだとき、憎っき脂肪は1キロ減ったのでしょうか?
ダイエットとは??
本来「ダイエット」という単語はギリシャ語からきていて、「正しい食生活」「健康体になるための食事方法」を表す言葉です。
正しい食生活によって太り過ぎの人は痩せて健康的に、逆に痩せ過ぎている人は適度に体重を増やして健康体を目指す、という二つの意味があります。
しかし日本では「ダイエット=減量(体重を落とすこと)」という意味で使われていますよね。
体重を落とそうと思うと、ほとんどの人が「よし、じゃあ食事を減らそう」と意気込みます。
ある人は朝食を抜き、ある人は夕飯をダイエットシェイクのみで過ごす。ある人はバナナだけ食べて、たまには断食をしたり・・・。
ま、過去の私のことですが(笑)
確かに食事を減らすと体重は減るんです。最初のうちは。
しかし
体重が減った=脂肪が減った わけでない
ことに私が気付いたのはダイエット歴10年を超えてからだったのです。
最初に落ちるのは体内の水分
食事制限によるダイエットを開始して最初に順調に体重が落ちることが多いのですが、実は最初に落ちた分はほとんどが体内の水分です。
人間の大人の体は60~65%が水分と言われているので、体重に占める水分の影響力が大きいのはわかりますね。
炭水化物(糖質)や塩分などは食べたときに体に水分を含みやすい性質を持っています。なので、食事制限によってこれらの摂取量が減ると、必然的に水分も減り、体重という数値が減るのです。
最初にストンと減ることが多いのは、実は水分が抜けていたからなんですね。
とはいえやはり体重が減ると純粋に嬉しいですし、「よし!このまま頑張るぞお!」とモチベーションが上がりますよね。
ただ、このビギナーバーゲンは最初の数週間だけで、次第に数値の変化は緩やかになっていくということをきちんと覚えておくことが必要 です。
次に落ちるのは筋肉
実は脂肪よりも先に、落ちるものがあります。
それは筋肉です。
大抵の人は脂肪よりも先に筋肉が最初に落ちていきます。
というのも、人間の体というのは「飢餓の状態を避けるために脂肪を溜め込む」機能が生まれつき備わっているからです。
私たち人間がこれほど豊かな食生活を送れるようになったのは地球レベルで考えると本当に最近の話で、原始時代は「いつ食べ物にありつけるかわからない」サバイバルな状態が日常でした。
長い長いサバイバル期が続き、人間の体には「食べ物にありつけなくても餓死しないように、脂肪というエネルギー源を体にストックする」という現代を生きる私たちにはありがたくない機能が備わったのです。
この機能によって体が脂肪を使うのは最後の手段、その前にエネルギーを使う筋肉から先に分解していこう、というのが本来の人間の体なんです。
(筋肉がなぜ先に分解されるのか?については下記の記事を参照ください
脂肪を減らせるのは1ヶ月2キロ分
体を壊さずに憎っくき脂肪を減らせるのは 1ヶ月に2キロ分 と言われています。
これくらいのペースが体にとってベストなのでしょう。
それ以上に脂肪を落とそうとすると体に負担がかかるのでリバウンドを覚悟しなくてはなりません。
ダイエットを始めると1ヶ月で体重が2キロ以上減ることは多いですが、最初は脂肪だけでなく水分や筋肉が減っていることも頭に入れておくと、その後体重が減らなくなったときに焦らずにすみます。
体重を落とすことだけを目標にしない
以上のことから、体重が減ったことと脂肪が減ったことがイコールではありません。
なぜダイエットをするのか?と自分に聞いてみたとき、見た目を変えたいからですよね。
憧れの服を着てみたかったり、素足を出してみたかったり、スキニーパンツを履きこなしたかったり。
けっして「体重48.5キロ」など、人に見えない数値を変えたいわけではないと思います。
変えたいのは見た目です。
なので、体重の増減に一喜一憂しない。
これがダイエットを続けるマインド(精神)のポイントになると思います。
まとめ
- 最初にストンと体重が落ちるのは、ほとんど水分が抜けているだけ
- 脂肪よりも筋肉の方が先に減る
- ベストな状態で脂肪が減らせるのは1ヶ月に2キロ
- 体重の増減で一喜一憂しない
女性であれば、生理などの体内水分の変化で体重は変わりやすいものです。
ダイエットしてるのに体重が増えたからといって脂肪が増えているわけではないですし、停滞しているからって脂肪が減っていない、というわけではないのです。
なので、体重の増減に一喜一憂せずに、「見た目を変える」ということを意識したいですね。
という私も散々一喜一憂したフチですので、体重計の前でモンモンとする気持ちはよく分かります(笑)
そんな自分と上手く付き合いながらダイエットを続けていきましょう!
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