ありがちな「食事制限」が失敗の元だった
３０歳を過ぎてようやくダイエットに成功し、厳しい食生活や我慢からとりあえず一歩引くことができた私ですが、振り返ると本当に長いこと「ダイエット」という魔物に呪縛されていました。
私がダイエットをはじめたのは中学生の頃で、一旦ダイエットしては多少減る、しかし数ヵ月後にリバウンド、また痩せないと、また別の方法にトライ、少し痩せて、またリバウンド・・・の繰り返しでした。
なぜかれこれ２０年以上もダイエットを失敗し続けてきたのか、その理由を振り返ってみたいと思います。
食事と期間を厳しくし過ぎた
ズバリ、理由はこれです。
食事を限界まで減らした上、「夏休み中に５キロ減らす！」など期間を決めてストイックに取組んだからです。
昔はインターネットなどなかったので、ダイエットの情報を今のように集めることができませんでした。
「痩せるためには食事を抜くか」と陳腐な知識しかないですし、中学生や高校生では使えるお金も限られていましたから、ご飯を抜くのがお金もかからずなにより手っ取り早かったのです。
夏休みになる度に食事を抜いたダイエットをしていた気がします。
どうしても夏休み中に痩せて、二学期に友人たちを驚かせたかったのです。
夏休みなので遅くまで寝ていて、朝食抜き。
お昼は蕎麦や素麺、パン、簡単に済ませられるな炭水化物のみ。
夜は抜くか、おかゆだけ。リンゴダイエットが流行った時期だったので、リンゴだけのときも。
摂取カロリーは1000kcalは切っていたと思います。
若くて代謝も良かったですから、それはもうみるみる体重は落ちていきました。
夏休みの４０日間で８キロの減量に成功。
しかし、たんぱく質もまともに摂らない炭水化物だけのローカロリー生活は体に良いはずもなく、やがて生理が止まりました。
中高生の自分にとって生理なんてわずらわしいだけでしかなかったので、「これは好都合」と気にすることもなく、ダイエットを継続したのです。
勘の良い方はお分かりかと思いますが、、、はい。体を壊しました。
私をおかしく思ったのか母親が私を病院に連れていき、そこで聞かされた病名は「自律神経失調症」。
当事者の私は全然自分の異変に気付きませんでした。母親ってすごいですね。
無理な食事制限をしていたこと、お医者さんにこっぴどく叱られたのを覚えています。
「将来子どもが産めなくなってもいいのか」そう言われました。
病院からの帰り道、スーパーで母に「食べたいもの好きなだけ入れなさい」とカゴを渡されました。
タガが外れたようにお菓子やお惣菜、菓子パン、アイスなどたくさんの食べ物をカゴに詰め込んだ私。あの姿は確かに病んでいたと思います。
そしてこの日を境におとずれたのがリバウンド。
みるみるうちに元の体重以上に戻りました。
食事さえ減らせば、痩せられると味をしめた
夏休み４０日間の食事制限で８キロも痩せられたものですから、単純な私は「食事さえちょっと抜けばすぐに痩せられる」と安易に考え、幾度となく「短期集中型ストイック食事制限」のダイエットを繰り返していきました。
バナナが流行ったときはバナナ。マイクロダイエットが流行ればマイクロダイエット。
さすがにもう生理が止まるほどはやらなかったけど、基本的な「食べないもん勝ち」という考え方は変わらずです。
ちょっとは痩せるけど、食べ物を欲する気持ちや甘いものの依存が消えたわけではないですし、なによりもストイックな食事制限は辛いので、数ヵ月後は元通り、、、という感じ。
２０代いっぱいはこの繰り返しでした。
いつまでこんな生活を続ければいいんだ？
「痩せたーーい」と言わない日はないくらい。
毎日思っていました。
いつまで私は「痩せたい」と思い続けなくてはならないんだろう。
いつまで私は「ダイエット」という単語から目を離せないのだろう。
おばさんになっても？おばあさんになっても？
そう思うと気が狂いそうでした。
幸い太った私でも結婚することができ、「こどもが産めなくなるぞ」と言われた私も子どもを授かり無事出産することができました。
しかし案の定おとずれた産後太りでは、お腹に赤ちゃんがいないのに、臨月と同じ体重！というすさまじいもの。
ここで、ようやく「食べてもいいダイエット」に出会います。
聞いたことがある人も多いかと思いますが「糖質制限ダイエット」に挑戦することになったのです。
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